ヘアカラーやヘアマニキュアなどの化学染料によって起こってしまう、髪や頭皮のトラブル。
「もう化学成分が入っている白髪染めなんて使いたくないわ!」そうお考えになる方も多くなってきたのではないでしょうか。
そんなオーガニック思考に傾いてきたあなたにおすすめしたいのが、天然成分の白髪染め、ヘナ染料です。
化学成分を一切使用せずに白髪を染めることができるため、アレルギー体質の方や肌の弱い方に人気があります。
そこで今回は、これからヘナを使ってみようと考えている方の為に、ヘナを選ぶ際の注意点とおすすめのヘナをご紹介していきたいと思います。
ヘナも安全ですが、面倒くさいという方は、下のレポートもぜひ参考にしてみてください。
関連記事:本当にかぶれない白髪染めランキング!
当ラボは、ヘナ以外にもたくさんの白髪染めの検証を重ねてきた結果、おすすめしたい安全な白髪染めは『利尻ヘアカラートリートメント』という白髪染めカラートリートメントです。
利尻ヘアカラートリートメントは、本当に肌に優しく、染毛力も高いので、美髪と白髪ケアが両立できる白髪染めです。ヘナと一緒にご検討くださいね。
それでは解説していきます。ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
良質なヘナってどんなもの?
ヘナを選ぶ前にまずはヘナについて簡単におさらいしていきましょう。ヘナとはミソハギ科の植物で、葉を乾燥させたものを粉末状にし、お湯で溶かしてペーストをつくり、髪や肌を染めます。
ヘナの品質は収穫する時期によって違う!?
先程ヘナは、葉を乾燥させて粉末にすると言いましたが、どんな葉でもいいのか疑問ですよね。しっかり白髪を染めるためには、どんな葉を使えばいいのでしょうか?
ヘナの葉は日本で獲れるお茶のように、収穫時期によって品質が異なります。
ではここでクイズです。次のうち、どれが最も良質なヘナと言えるでしょうか?
①花が咲く前の新葉
②花が咲いた後の葉
③枯れる直前の古い葉
ヘナは、花が咲くと葉の栄養素が吸収されてしまいます。栄養素がないと染色効果も薄れてしまうので、答えは①の花が咲く前の新葉が最も良質なヘナです。
育てる環境によっても効果は変わる
新葉を使うということ以外に、育てる環境によってもヘナの効果は大きく変わります。
ヘナは温かく乾燥した地域でよく育つため、年間の平均気温や降水量によって収穫量や品質も変わってきてしまうんです。
ヘナは北アフリカや東南アジアなどで収穫されますが、その中でも特にインド・ラジャスタン州のヘナは、色素含量が多くて質の高いヘナが穫れると言われています。
日本で販売されているヘナが染まらない理由は?
本来であれば白髪をしっかり染めることができるヘナですが、「日本で販売されているヘナは染まらない」といった意見も耳にすることがあります。
日本人の髪質にヘナが合わないのではないかと誤解している方もいらっしゃるのですが、実際はそうじゃないんです。
日本で販売されているヘナが染まらない原因は、ヘナの葉以外にも余計なものが混ぜられているからなんです。
染まらない原因はヘナの葉以外の部分や雑草!?
ヘナの葉にはローソン(ヘンノタンニン酸とも言います)という赤っぽい、オレンジ色の色素が含まれています。このローソンという色素によって私たちの白髪は染まるわけですが、実はこの色素、ヘナの葉以外には含まれていないんですよね。
しかし悲しいことに、原材料を安価に済ませるため茎や根の部分も一緒に混ぜてしまう業者がいるんです。もちろん全ての業者がそんなことをしているわけではないのですが、日本に流通しているヘナは、茎や根が混ぜられたものが多いようです。
高いから良質なヘナとは限らない
ドラッグストアや百貨店で置かれているヘナは、ほとんどのものが80g~100g、1,000円前後で購入することができます。以前は100円ショップでも見かけたことがあるぐらい安価なヘナ。ですが、稀に80g~100gしか入っていないのに3,000円以上もするお高いヘナを見かけることもあります。
値段が高いヘナの方がよく染まるのではないか、とついつい思ってしまいますが、そんなことはありませんのでご安心くださいね。
日本で販売されているヘナの原産国はほとんどがインドです。1ヵ月に1万円もかけずに生活している国の商品が、100gで3000円もするなんてことはあり得ませんよね?ですから、手摘み・無農薬などを謳っているからといって、お高いヘナを選んでしまわないように気をつけて下さいね!
どんなヘナを選べばいいの?
ヘナの購入を考えている方は、内容成分をしっかりと確認することが必要です。
先程お伝えした通り、ヘナの葉以外は白髪を染める効果がありません。そのため、パッと内容成分を見ただけでは、茎や根が混ざっているかはわかりません。ですが、他にも不純物が混ざっていないかは知ることができます。
ヘナ配合と謳っているものではなく、ヘナ100%と記載された商品を選んだ方が良いでしょう。
ケミカルヘナにご用心
最近はかなり少なくなりましたが、以前はジアミン系染料や微量の化学成分が含まれた“ケミカルヘナ”と呼ばれるものが多く販売されていました。
過去にジアミン系染料によってアレルギーを起こした方は、ケミカルヘナによっても再びかぶれを引き起こすことがありますので、購入する際は余計な化学成分が入っていないかキチンと確認するようにしましょう。
また、置き時間を短縮するために、あえてケミカルヘナを使用している美容院もあります。詳しい内容は以下の記事に記載していますので、そちらも是非チェックしてみてくださいね。
人気の高いおすすめのヘナ
最後に、ヘナ愛用者から人気の高いヘナをご紹介しましょう。
ナイアードヘナ
ナイアードヘナ
商品名:ヘナ100%
内容量:100g
価格:1,100円(税込)
ナイアードのヘナは100%のもの以外にハーブが入っているタイプ、木藍が入っているタイプと3種類あり、インターネット通販以外でも購入することが可能です。
先程紹介したインド・ラジャスタン州ソジャットという地域でつくられているヘナで、根や茎は使用せず、キチンとヘナの葉だけが使われています。
値段も1,000円前後とお手頃な価格ですから、是非一度使ってみてはいかがでしょうか。
グリーンノートヘナ
グリーンノートヘナ
商品名:ナチュラルブラウン・グリーンノートヘナ
内容量:100g
価格:1,728円(税込)
こちらはややお高めの値段ですが、化学染料や合成成分、農薬などを一切使っていないヘナのため、安心して使うことができます。
1時間半~3時間以上の放置時間が必要になりますが、それだけ髪や地肌に影響のない良質なヘナを使っていると言えますね。こちらは日本人の髪色に合わせて、同じく天然成分のナンバンアイ葉、アンマロク果実なども使っています。
関連記事:白髪染めの放置時間は何分が正解?自宅での置き時間について解説!
テンスターファインへナ
テンスターファインヘナ
商品名:ファインへナ
内容量:80g×2袋
価格:1,100円(税込)
ドラッグストアでよく見かけるヘナですね。こちらもヘナ以外の成分が含まれていますが、全て天然のもの。余計な化学成分は使用していません。袋も2つに分けられているので、髪の長さに合わせて量を測る必要がなく便利です。
ヘナをはじめとした植物染料の効果的な染め方に関しては、以下の記事をご覧ください。
まとめ
ヘナは化学成分を使わない天然の白髪染めであるため、収穫時期や育つ環境によっては私たちの希望通りに白髪が染まらない場合もあります。
また、よく染まらないと言われるヘナの中には、色素を含まない根や茎を混ぜているものも。
そういったヘナを選ばないためにも、商品を選ぶ際はパッケージの記載内容や内容成分を見逃さず、しっかりチェックする必要がありますね。
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